成田第3空港
(写真=Thinkstock/Getty Images)

4月8日、成田空港に格安航空会社(LCC)専用の第3旅客ターミナルが開業した。新しい空港ターミナルビルの開業は約22年半ぶりだ。初年度は年間利用者数550万人を見込んでいるが、年間最大750万人の旅客に対応可能な施設となっている。

新ターミナルの大きな特徴は24時間利用可能なことで、施設内のフードコートは朝4時から午後9時まで営業する。国内線だけでなく国際線も発着するため、アジア圏からの観光客の玄関口となることも期待されるこの第3ターミナル。今回の開業で注目される関連銘柄を追ってみよう。


京成電鉄 <9009>

このたびの開業に合わせて、鉄道駅は新設されていない。第2ターミナルビルから北に500mのところに作られた新ターミナルへは、空港第2ビル駅からシャトルバスで移動するか、徒歩で行くことになる。

また、高速バスは第3ターミナルが一番後の到着となるため、電車での移動がスムーズだ。新ターミナル開業によって増便が期待され、乗り換えも便利になることでLCCの利用客の増加が見込まれており、その分は確実に鉄道が吸収するものと見られる。

そこで注目されるのが、成田への鉄道アクセスのひとつである京成電鉄だ。今回大きな投資を行っていないため、利用者増はそのまま収益増に結びつくことが想定される。


東日本旅客鉄道 <9020>

成田への鉄道アクセスで優位に立つ東日本旅客鉄道。2020年の東京オリンピックに向けてさまざまなアクセス改良を検討中で、今回の第3ターミナルの開業だけでは企業規模的に大きなインパクトは見込めないが、長い目で増収が期待される銘柄として注目していきたい。


良品計画<7453>

第3ターミナルに入るとまず目につくのが、シンプルだがお洒落なソファベンチだ。これは、良品計画が展開する「無印良品」が「待ち時間の長い空港で旅する人に快適さを」という要望を受けて、ロングセラー商品である脚付マットレスをこのターミナルのために進化させ開発したものだ。

また、フードコートの椅子とデスクにも「無印良品」の定番・オーク無垢材シリーズが導入され、随所で商品をさりげなくアピールしている。

待合室のソファベンチは開港日と同じ4月8日から全国の「無印良品で」一般発売が開始されており、人気が出れば増収が見込まれる。


資生堂 <4911>

資生堂は、第3ターミナル3階の免税エリア「Fa-So-La DUTY FREE」に、子会社であるザ・ギンザを通じて免税店をオープンする。訪日観光客の増加に伴い伸長するトラベルリテール(TR)への対応を強化することで、主にアジア諸国の顧客との接点拡大を目指す。

ザ・ギンザは現在全国の空港23施設43店舗で展開しているが、2014年に免税対象が化粧品にも拡大され、かつ訪日観光客が1300万人を超えたことも追い風になって、店頭売上は前年比4割増と好調に推移、化粧品のインストアシェア第1位を獲得しており、今後も売り上げ増が期待される。