資生堂 <4911> は4月27日、2015年3月期決算を発表した。昨年4月の消費増税前の駆け込み需要の反動減などが影響して国内化粧品売上が減少した影響などで経常利益は前期比43%減の292億円、売上高は2%増の7776億円となった。

営業利益は前期比44%減の276億円、純利益は28.8%増の336億円だった。

国内化粧品市場の売上高は3393億円で前期比3%減となった。外国人観光客に対する免税対商品に化粧品が加わりインバウンド売上が拡大したものの、消費増税前の駆け込み需要の反動減が大きく、前期を下回った。グローバル事業の売上は4279億円で、円安の影響を受けて円換算後は前期比6.4%増となった。

一方で、国内人件費の増加や中国での店頭在庫の適正化などを実施したことで、利益減となった。

決算期変更する15年12月期(9ヵ月の変則決算)については、売上高で7300億円、連結利益で280億円の見通しとした。

また、同時に17年度を最終年度とする「新3カ年計画」を発表した。日本を収益基盤に海外事業を成長させ、17年度に売上高を9000億円超にするほか、営業利益を500億~600億円に拡大する内容。ビューティーコンサルタントの新規採用拡大や、日本や欧米、中国など地域の特性に応じた商品開発、マーケティングなどに取り組む。(ZUU online 編集部)

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