戦略実現に必要なのは総合的組織力

こうした戦略を実現するために、セブンイレブンでは常に変化への対応に力を入れている。具体的には、社会の変化を的確に読み取ること、またイノベーションを社内に持ち込むこと、そして組織としての能力を確実に高めていくことなどを、実践しているというわけだ。そして、コンビニという業態上もっとも重要なのは現場であり、現場力を高めることにも注力していく。

経営戦略を箇条書きにすれば、実にオーソドックスで誰でも思いつくような当たり前のことだが、それら一つ一つにおいて着実に成果を上げ、かつ他社 では真似のできないレベルまで組織の力で高めることこそが、セブンイレブンの底力となっているのである。確かにPB商品の企画力と開発力に大きなノウハウがあることは確かだが、それはこうした総合的な組織力によって醸成されているものなのだ。成熟化が進むコンビニ業界にあって、さらなる顧客・マーケットの変化に対応していくセブンイレブンの変革の経営が、今後も注目されるところである。

(ZUU online 編集部)