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2009年から178億ドルの設備投資を行うGM

先日、ゼネラル・モーターズ(GM)はオリオン組み立て工場に2億4,500万ドル(300億円)を新たに投資して、300人の従業員を雇用することを発表した。具体的な車種名は公表されていないが、32年の工場の「歴史の中でも作ったことのない」ような新車を作るという。

2009年に事実上の経営破綻の危機を迎えたゼネラル・モーターズ(GM)だが、設備投資には積極的だ。同社は2009年6月から、およそ178億ドルの設備投資を行っている。 その投資活動の一つが、先ほど述べたオリオン工場の再稼働だ。2010年からGMとが協力し合って、オリオン工場への投資を実行し、その額は合計9億6,200万ドル(1,180億円)となった。

これ以外にも、GMは今後3年の間に工場に対して54億ドルの設備投資を行う予定で、そのうちおよそ31億ドルの使い道は決定済みだ。

ミシガン州ランシング近郊にあるSUV工場での工作機械設備の更新費用5億2,000万ドル、同州ウォーレンの新たな車体工場やスタンピング施設の改善に必要な1億3,950万ドル、同州ポンティアックにあるスチール製車体パネルの生産センター向けの1億2,400万ドル、シボレー「コルベット」の工場に塗装施設新設のため4億3,900万ドル、シボレー「カマロ」の工場改修費用1億7,500万ドル、そして今回の2億4,500万ドルなど。

7ヶ月前にもシボレーのEVボルトの開発費1億6,000万ドルを出したが、これにより1回の充電でボルトの航続距離は200マイル(322km)以上に伸びることが期待される。

残り23億ドルに関しては、年末までに発表される予定となっている。