2015年経済見通し,米利上げ,日本情勢,スターウォーズ
(写真=PIXTA)

日銀による追加金融緩和の発表を受け2015年前半は明るい経済予想が多かった。実際に日本及び世界を取り巻く経済環境は必ずしも悪くはない。2015年もいよいよ折り返し地点に差し掛かった今、後半に予想される経済トピックを見ながら、下半期の経済見通しを予想してみよう。


①米国連邦準備制度理事会(FRB)利上げ

2015年後半、日本だけではなく世界中にも大きな影響を与えることになるのが、米国の利上げだろう。なかには、世界マーケットは米国利上げをかなりの水準で織り込んでいると主張する人もいるが、こればかりは蓋を開けてみるまで分からない。実施時期は明らかにされていないが、年内利上げの見方が強い。

とりわけ、新興国のマーケットには大きな影響が及ぶと考えられる。新興国投資だけではなく、株、債券、REITなどあらゆる投資において、一時的であるにしろ、米国利上げの影響を無視することはできないだろう。


②ギリシャ問題、デフォルトも現実味

長らく世界マーケットの重しになっているのがギリシャ問題だ。長引いているこの問題だが、どのような着地となるにしろ、その終結の時が迫っているのは間違いない。最新の協議でも合意できず、同国の債務不履行(デフォルト)がいよいよ現実味を帯びてきている。いつまでも落とし処が見えずに複雑化、長期化するよりはいっそ悪材料をすべて吐き出してしまった方が、ユーロ圏の金融市場はすっきりとするかも知れない。


③日本郵政グループが株式を上場

日本国内に目を向けると、日本郵政グループの株式上場が秋以降に予定されている。7~8月に東証上場の本申請を行い、10~11月に正式に、東京証券取引所に上場されることになりそうだ。実際の売却時期や株数などは現段階では不明だが、初回の売り出し規模は1兆円台半ばに膨らむ公算が大きく、これだけの超大型IPOともなれば、影響は無視できない。