東京商工リサーチは6月22日、役員報酬1億円以上開示企業調査の結果(同日現在)を発表した。2015年3月期決算の有価証券報告書が開示される中、同日現在で1億円以上の役員報酬を受け取った役員の個別開示を行ったのは32社、77人だった。報酬最高額はソフトバンク <9984> のロナルド・フィッシャー取締役の17億9100万円だった。

個別開示された77人のうち、2014年3月期決算と15年3月期決算で、連続して個別開示された役員は45人、新たに開示された役員は32人だった。役員報酬1億円以上の開示は、「改正企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、10年3月期決算から、報酬などの総額、種類別の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられている。

発表によると、ロナルド・フィッシャー氏に次いで、セガサミーホールディングス <6460> の里見治代表取締役会長兼社長が4億7700万円、エイベックス・グループ・ホールディングス <7860> の松浦勝人代表取締役社長CEOが4億4000万円と続いた。ほかに10位以内ではアイセイ薬局 <3170> 、シスメックス <6869> 、リクルートホールディングス <6098> 、三菱商事 <8058> 、伊藤忠商事 <8001> の役員がランクインした。

役員報酬1億円以上の個別開示を行った企業32社のうち、伊藤忠商事が9人(前年6人)で最多。次いで、三菱商事が7人(同8人)、三井物産が6人(同8人)だった。

東京商工リサーチは「15年3月期は引き続き各企業が好業績を発表している。個別開示の社数・人数とともに上場企業決算の役員報酬への反映が注目される」としている。(ZUU online 編集部)

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