帝国データバンクがまとめた遊園地、テーマパーク経営企業の実態調査によると、2014年の収入高が最も高かったのは東京ディズニーリゾートを経営するオリエンタルランド <4661> だった。2位はユニバーサル・スタジオ・ジャパンを経営するユー・エス・ジェイだった。全体の収入高は約9461億円で、上位2位で半分を占めた。

帝国データバンクが2015年6月末時点の企業概要データベースと公開情報から、遊園地・テーマパーク経営企業のうち2012~14年(1~12月期決算)の3期連続で収入高が判明した163 社を抽出して分析した。前回調査は2014年7月。

2014年の収入高合計は前年比9.4%増の約9461億3000万円。増収企業は80社で全体の約
半数を占めた。収入高規模別に見ると、「500 億円以上」の大規模企業は4社中3社が増収となった。収入高規模が大きくなるほど増収傾向にあった。小規模企業の場合、大規模な設備投資や新規イベントの開催を積極的に行うことが厳しく、集客のための施策が課題となっていることがうかがえた。

地域別では、ハウステンボス(長崎県)の大幅増収で「九州」が前年比 19.8%増でトップの伸び率となった。次いで「関東(東京除く)」が同 15.7%の増加だった。10地域中8地域が増収となった。ハウステンボスは収入高が約262億5500 万円で前年比21.4%増となった。

収入高が最も高かったのは「東京ディズニーリゾート」を経営する「オリエンタルランド」で、収入高は約4025億600万円で前年比17.9%増だった。2位の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を経営する「ユー・エス・ジェイ」は、収入高は前年比16.8%の増の約959億円だった。3位は「東京ドームシティ」を運営する「東京ドーム」 <9681> で、前年比3.9%増の592億5600万円だった。

帝国データバンクによると、訪日外国人客の増加がテーマパーク業界の追い風となっているという。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、一部の期間で終業時間を延長することで、アジア新興国を含む国内外から幅広く集客を図り、入場チケット以外でもグッズ販売が好調で収益を押し上げた。少子高齢化が進む中、増加傾向にある訪日外国人向けのサービス向上や、宿泊施設の拡充、交通の整備などでアピールできるかが焦点になると分析している。(ZUU online 編集部)

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