シャープ <6753>は7月31日、北米でのテレビ事業を撤退すると発表した。生産設備などを中国の家電メーカー海信集団(ハイセンス)に売却する。売却に伴う特別損失として2016年3月期第1四半期(2015年4~6月期)に23億円を計上。また、第2四半期から第4四半期で、73億円の特別損失を計上する見込みとした。

米州での液晶テレビ事業についてハイセンスと業務提携する。メキシコで液晶テレビを生産する子会社をハイセンスに売却し、北米での生産と販売から撤退する。ハイセンスにSHARPやAQUOSなどブランドを供与する。子会社の株式売却と業務提携は16年1月6日の予定。

2001年に北米市場で液晶テレビに参入。液晶テレビ市場創出に努めてきたが、近年は市場競争の激化に対応できず、厳しい収益状況となっていた。

米州事業の再構築を図り、液晶テレビ事業については、ハイセンス社との業務提携を軸に収益性を伴う事業に転換させる考え。法人向けの液晶テレビ販売は継続する。特別損失は、建物などの資産に対する減損損失や人員の適正化や新しい事業戦略の移行費用などを計上した。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
三菱重工業、ユニキャリアを子会社化
ビジネスマン必見!日経をネット上で閲覧する意外な方法とは?
なぜ、今「赤色」が人気なのか?景気と色のおもしろい関係
日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
過去最大級の時価総額10兆円超?日本郵政3社の上場(IPO)に迫る