「2016年卒 マイナビ大学生就職企業人気ランキング」が発表され、文系総合ランキングの1位は前年と同じJTBグループ、理系総合は昨年2位のトヨタ自動車が1位となった。

これは株式会社マイナビが7月1日発表したもので、2016年3月に大学・大学院を卒業予定の全国の大学3年生と、大学院1年生計20,778人の回答をまとめた。有効回答は20,778で、その内訳を見てみると、文系が14,085(男子4,860、女子9,225)、理系が6,693(男子3,853、女子2,840)。

マイナビによると、2016年卒の採用・就職市場は「企業の採用意欲は高いが、採用スケジュール変更の影響からか大手志向はやや減少」であるという。文系、理系それぞれ総合、男子、女子がそれぞれ上位100社まで発表されたが、ここでは文理各総合の上位10社のランキングを見ながら分析してみたい。


文系総合では旅行、金融が人気

10位(前年9位) 東京海上日動火災保険
9位(6位) 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ (博報堂DYホールディングス) <2433 >
8位(18位) みずほフィナンシャルグループ < 8411 >
7位(14位) 三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ) < 8316 >
6位(5位) 電通 < 4324 >
5位(7位) 三菱東京UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ) < 8306 >
4位(4位) 日本航空 < 9201 >
3位(2位) 全日本空輸( ANAホールディングス ) < 9202 >
2位(3位) エイチ・アイ・エス < 9603 >
1位(1位) JTBグループ

JTBグループの文系総合ランキング1位は8年連続。まさに不動の人気といえる。2位には、同じ旅行業界からエイチ・アイ・エスが入った。

目を引くのはメガバンクの存在だ。5位の三菱東京UFJ銀行、7位の三井住友銀行、8位のみずほフィナンシャルグループと、3大メガバンクがそろってトップ10入り。それぞれが前年より大きく順位を上げている。学生の安定志向が高まっていることが影響していると考えられる。