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(写真=PIXTA)

世界の株式市場は大きな下落が止まりません。リーマンショックの時のように信用収縮と言うことではないのでそれほど心配はしていなかったのですが、それにしても大きな下げとなってしまっています。

いつまでも下がり続ける相場と言うのはないのですし、今ここで売り急がなければならない理由も特にないなかでの売りですから、下げ止まれば一気に戻るということになるのでしょうが、逆に下げ止まる要因も特に見当たらず、売りが止まるまでと言うことになりそうです。米国利上げの後ずれや日銀の追加緩和が取りざたされると一気に戻すのでしょう。

米国株が大きく下落したことから本日の日本市場も売り先行となりそうです。昨日のような先物への売りが嵩むと大きな下げとなるのでしょうが、週末の買戻しなどで底堅さが見られるかどうかと言うところでしょう。特に売り急ぐ材料があるということでもないなかでの下落であり、目先の需給に振らされることになりそうです。

節目と見られる20,000円を割り込んだことで一気に下値を試す動きになりました。こうなると戻りも20,000円と言うことになりそうで、センチメントの悪化だけで下値を試すことになりました。主力銘柄などに底堅さが見られるかどうかと言うところで、19,500円~600円水準では下げ止まると思います。


本日の投資戦略

相変わらず特に理由のないなかでの大きな下落であり、どこで売りが止まるかと言う状況です。リーマンショック時のような信用収縮の動きにはなっていないので、昨年良く見られたような5~7日程度かけて急落するというようなパターン、あるいは昨年1月のような、一昨年5月のようなヘッジファンド等の売りが止まるまで下値を試すという動きなのでしょう。

7月の急落のように本日突然切り返すということもありそうですが、日銀や年金の買い支えがはっきりと見られないと下げ止まらないのでしょう。米国での利上げが遠のくという見方、日銀の追加緩和などへの期待が高まれば一気に買戻しも入るのだと思います。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・ アルゴナビス > 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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