最大9連休となる日並びのよさもあり、シルバーウィーク中の旅行需要が大きく伸びている。人気の旅行予約サービス「楽天トラベル」が発表した、2015年のシルバーウィーク期間中における「人気急上昇エリアランキング」によると、国内旅行は前年同期比200%、特に5連休期間は予約数が昨年に比べ約4倍になっているとのことだ。

前年より予約数が大幅に伸びているエリアのTOP5は以下の通りとなった。


第5位 栃木県――徳川家康公没後400年

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特に日光エリアの人気が高まっている栃木県。今年、徳川家康公没後400年を迎え、「日光東照宮400年記念式年」が開催されているのがその理由のひとつだろう。国の地方創生政策の一環である「ふるさと旅行券」のプロモーション展開による影響も大きいと見られる。

高原リゾートとして名高い避暑地の那須エリアは動物系テーマパークがたくさんあり、家族連れに大人気だ。ほかにも宇都宮餃子や温泉など、老若男女問わず観光客を呼べるソフトがあるのが栃木の強みだろう。


第4位 福井県――北陸新幹線開業、映画「ジュラシックワールド」人気も影響?

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北陸新幹線の開業にわく北陸エリア。開業直後は石川・金沢に人気が集中していたが、福井にも東京方面から行きやすくなり、注目が高まっている。実際、東京都内在住者の予約数が最も多いという。

舞鶴若狭自動車道の全線開通で関西方面からのマイカー旅行も伸びている。海の幸に温泉、東尋坊、日本海の眺望など見所は多い。今年で開湯130周年となった関西の奥座敷、あわら温泉では8~12月まで記念イベントが開催中だ。

最近では、映画「ジュラシックワールド」の大ヒットもあって、恐竜博物館(勝山市)を目的に訪れる人も増えており、福井人気を後押ししている。


第3位 三重県――伊勢志摩サミットが来年開催へ

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伊勢志摩で来年のサミット開催が決定し、盛り上がっているのが三重県だ。栃木県同様に「ふるさと旅行券」の効果も大きいと見られる。予約も志摩エリアが好調。伊勢神宮を筆頭に夫婦岩や鳥羽水族館など観光スポットが満載で、最近では海外からの観光客も急増している。

伊勢エビなど新鮮な魚介類や、松阪牛などを食べ巡るグルメ旅をする人も多いという。またシルバーウィーク後半にはF1日本グランプリが鈴鹿で開催されるのでその観戦需要も大きいだろう。


第2位 滋賀県――西日本最大級のロックフェス開催

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ひこにゃんと琵琶湖でおなじみの滋賀県では、7~12月まで井伊直弼公生誕200年祭が彦根市内全域で開催されている。また、シルバーウィーク期間中には西日本最大級の野外フェス「イナズマロックフェス」が草津市で開催されるため、県外から若者が大挙として訪れることが予想される。

大津などの湖南エリアは大阪や京都からも短時間で移動できるため、予約が取れなく宿泊費も高騰している大阪・京都を避け、滋賀に宿泊する人も増えているという。競技かるたクイーンを取り上げた漫画「ちはやふる」の映画が来年公開されるのにともない、聖地近江神宮などを聖地巡礼(ロケ地めぐり)するファンも今後は増えそうだ。

琵琶湖をサイクリングで一周する「ビワイチ」や、湖上のウォータースポーツなど、初秋の9月でもアクティビティに過ごせるのが魅力。


第1位 和歌山県――高野山開創1200年、来年の大河ドラマの舞台

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高野山の開創1200年にわく和歌山県。秋の国体開催や来年のNHK大河ドラマ「真田丸」の舞台となるなど、話題が目白押しだ。世界遺産登録10年を迎えた熊野古道などの「紀伊山地の霊場と参詣道」もまだまだ訪れる人は絶えない。

特にファミリー旅行が急増しており、ジャイアントパンダの双子の赤ちゃんが話題の「アドベンチャーワールド」がその理由のひとつだろう。周辺の南紀白浜・龍神エリアは予約が昨年同期比7倍以上という人気ぶりだ。近畿自動車道の南紀田辺―南紀白浜間が開通したことでマイカー旅行がしやすくなったのも予約増の後押しにつながっている。

女性グループの宿泊や女子旅が増えているのも和歌山の特徴だ。パワースポットが多く、スピリチュアルな体験ができるからだとか。熊野三山を巡り「宿坊」に泊まる「願掛けの旅」をする女子も増えているという。(ZUU online 編集部)

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