屈指の不動産王は美女好きを公言、妻は24歳下

トランプ氏はニューヨーク出身でペンシルベニア大学卒。1946年生まれの現在69歳で、全米にホテルやカジノ、ゴルフ場などを持つ不動産王としてよく知られた存在。エンパイア・ステートビルも共同所有しており、数千億円の資産を保有しているとみられる。ニューヨークのトランプタワーは多くのセレブが居を構えることで知られている。見たままの豪快な性格で、美女が大好きと公言。現在の妻は24歳年下という。

極右勢力を喜ばせる移民反対論

立候補の表明演説でメキシコ人を「麻薬や犯罪を持ち込み、婦女暴行犯だ」と述べて問題になるなど、移民政策には強行に反対の立場で、大統領になればメキシコとの国境に大きな壁をつくる予定と語り、移民反対の極右勢力から強く支持されている。

だが米国内では、ヒスパニック系など移民が増えていることもあり、共和党は穏健な候補者を通じて、幅広い層の支持を獲得することを戦略としてきた。皮肉にも、トランプ氏が支持されている理由は、党の戦略とは整合性がとれていないうえ、そのまま彼の弱点にもなりえる。

カツラ疑惑が浮上、払拭するためにとった行動とは

8月下旬にCNNで放送された記者会見で、スペイン語専門局の記者から追求を受けたトランプ氏。その様子を報じたニューヨーク・タイムズ紙の記事でカツラ疑惑について触れた箇所があった。その疑惑を払拭するため、トランプ氏は8月27日にサウスカロライナ州で開いた会見で、出席者に頭髪を引っ張らせるという出来事があった。こうした“話題作り”に長けているところも、多くの国民から支持されている理由なのかもしれない。

一方で、こうした行動や、またそれを報じるメディアの姿勢を含めて大統領選のワイドショー化を嘆く声も出始めているようだ。