今月24日発売の米誌『ローリング・ストーン』最新号が、米国内で意外な前評判を呼んでいる。世間の注目を集めているのは、最新号に掲載された米不動産王ドナルド・トランプ氏の発言だ。

同誌のインタビューの合間にニュース放送を見ていたトランプ氏だが、ヒューレット・パッカード前CEO兼会長、共和党から大統領選に立候補するカーリー・フィオリーナ女史の顔が、画面一杯に映し出された瞬間、「あの顔を見てみろよ。あの顔に一票投じる人間なんているのかね?あの顔が次の大統領なんて想像できるか?」と、同席していた記者ポール・ソロタロフ氏を相手に毒づいた。「いやね、男性として、女性についてあれこれ悪い事を言うべきではないのは分かっているのだが、ちょっと勘弁してくれよ、という感じだね」

来年の米大統領選の共和党候補者として、ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事や元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏など、並み居るライバルを大きく引き離し、支持率(24%)と独走するトランプ氏だが、実は究極の毒説家としても知られている。

これまでの“毒言“をいくつかを例に挙げてみると、「メキシコは問題人物をアメリカに送り込んでくる。彼らはレイプ犯だ」と6月の出馬表明で爆弾発言。次いで今月18日の共和党大会では「(捕虜になった)マケイン氏は英雄ではない。私は捕虜にならなかった人が好きだね」と、全く留まるところ知らずといった様子だ。

今回の発言後、Twitterは大荒れ模様。しかし、10日にCNNのTV番組に出演したトランプ氏は「あの発言は、フィオリーナ女史の容姿をけなしたものではなく、あくまで彼女の外的人格、つまり過去に犯した失態に対して向けられたものだ」と弁明。

一方、トランプ氏から受けた暴言に対するコメントを、FOXニュースで求められたフィオリーナ女史は「どうして彼があんな発言をしたのかは分かりません。これはあくまで私の憶測ですが、私の支持率が上向いているので、少し焦っているのではないかしら?」と、いたってクールな様子だった。

また、前バージニア州司法長官、現共和党コメンテーターのケン・クチネリ氏は「今回の暴言は、彼にとってマイナスになるだろう。少し痛い目にあった方が彼の為になるかもしれない」と警告を発しているが、当の本人はフィオリーナ女史への暴言直後に「私はトラブルの火種を作っているつもりはない。火種が何であるにせよ、私が勝つのだけどね」と発言するなど、反省の色は全く見られない。(ZUU online 編集部)

【関連記事】
・「旅費が高い国トップ10」欧州押しのけ意外な国が1、2位にランクイン
・11月4日上場へ!日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の上場を徹底解剖
・日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
・日経新聞/日経MJから、四季報まで全てネットで閲覧可?その意外な方法とは
・証券業界に革命?「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)」に注目が集まる理由