(写真=Yo!Sushi)
英国で大手チェーンレストランの経営者交代が目立つ。8月には英フレンチビストロチェーン、Coteが英投資会社BC パートナーに買収されたばかりだが、今度は英国最大の日本食レストラン、Yo!Sushiグループが、新しいオーナーを物色中であることを、英Skyニュースが7日報じた。
ラーメンや餃子も流れてくる回転寿司、中東や米国にも進出
Yo!Sushiは1997年、「ロボットがスシを握り、コンベアで寿司を動かす未来的なエンターテーメント・レストラン」というコンセプトのもと、英企業家、サイモン・ウッドロフ氏によって設立された。
一言でいうと回転寿司なのだが、日本の典型的な回転寿司と大きく異なるのは、カレー、ラーメン、餃子、スパイシーチキンサラダなど、スシ以外の様々な料理がコンベアに乗って流れてくるという点だ。これが英国では大ヒット、都市圏を中心に国内40店舗をオープン。その後、女性企業家ヴァネッサ・ホール氏をCEOに迎え、ヨーロッパ、中東など国外に進出。最近では、米フロリダにも2店舗出店している。
業績大好調なイメージだったYo!Sushiの売却は、世間からすると驚きのニュースであるが、今回の売却は「6年以内に米50店舗オープン」という目標に投資できるオーナーを確保する意図がある。現在、モルガン ・スタンレーを含む数社が入札しており、中でも有力候補と言われているのは、英独立系投資会社、インフレクション・プライベート・イコーリティだ。
ファッションチェーンも1億ポンドの入札額を提示
報道によると、Yo!Sushiの現オーナーであるQuilvestとインフレクション・プライベート・イコーリティの間では、既に交渉が進んでいるものの、Quilvestは最終決断を下していない。関係者は「交渉が白紙に戻る可能性はある」と、語っているた。しかし、インフレクション・プライベート・イコーリティが入札の優先権を与えられているのは確かであり、今後の行方が注目されている。
また、意外な入札者として、英ファッションチェーン、ジャック・ウィルズが、1億ポンドの入札額を提示している。「スシとファッション?」とミスマッチな印象を受けるのだが、若い世代をターゲットに近未来的なイメージを打ち出しているYo!Sushiと、同じく若い世代に人気の服飾ブランドを、「食と衣のファッションアイコン」としてリンクさせようという狙いがあるのかも知れない。 (ZUU online 編集部)
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