Stone & Chalk
(写真=HPより)

FinTech(フィンテック)関連企業の拠点となるオフィスが8月、豪シドニーに誕生した。Stone and Chalk(ストーン・アンド・チョーク)という独立非営利組織によるもので、シドニーでは今年2月に設立されたTyro(タイロ)に続き2カ所目だ。


オープニングセレモニーには州政府大臣も参加

ストーン・アンド・チョークは、世界トップレベルのFinTech企業を育成し、彼らの発展を促進させることを目的に掲げている。同業界でアジア・パシフィック地域の中心的存在となることを目指しているという。

事務所は、シドニーの経済と交通の中心地であるセントラル・ビジネス・ディストリクトのAMPタワーに2300平方mの広大なスペースを確保。6カ月間におよぶ真剣な選考を通過した41社のスタートアップが入居した。たとえばCrowd MoneyやEi8ht、Mafematica、Moroku、RainCheck、TradeFloor、VentureCrowd、Zetarisなど。参加企業の分野は、暗号通貨やデータ分析、コンシューマー向けアプリ開発など多岐にわたっている。

ストーン・アンド・チョークCEOのアレックス・スカンドゥーラ氏は、「集まったオーストラリアの優秀な企業に一つ屋根の下で共働してもらって、彼らが急成長できるよう支援したい。最終的にはグローバル企業化の実現を目標としている」と話す。

ストーン・アンド・チョークは、アメリカン・エクスプレス、オーストラリア最大の投資銀行であるマッコーリー銀行、オーストラリアの大手銀行ウェストパック銀行などの企業から200万豪ドル以上(約1億7000万円)の資金を調達。ニューサウスウェールズ州政府からも援助を受けているという。

オープニングセレモニーにも参加した州政府の産業大臣は「ストーン・アンド・チョークのおかげで同州がFinTechのグローバル市場として注目を集めるようになるのではないか」と期待を込めて話した。

設立時点では41社で総計120人だが、今年末までに200社を目指すという。最初に参加が決まった企業は次の通り。

Calibre Financial Technology、Crowd Money、easyshare、Ei8ht、Financial Crimes Solutions、Fincast、Foreign Exchange Central、FUNDEXA、Grow Capital、H2 Ventures、iDATS、Inamo、InstaReM、iungo.co、Macrovue、Mafematica、Metamako、Monetise、Moroku、Neu Capital、NexPay、Open Orbit、Ordermentum、Physi Secure、Piggy、Private Reporting、ProWise、Rental Cover、RainCheck、Reinventure、Simple KYC、SuperGuide、TradeFloor、VentureCrowd、Zetaris


(ZUU online 編集部)

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