ポケットチャージャーは黒と白がある

吸い殻はそのままゴミ箱へ 寝たばこで火事の恐れはない

火を使わないので吸い殻はそのままゴミ箱に捨てられる。灰が散らず、煙も出ず、吸い殻の処理も安全かつ簡単というこれらの利点は、iQOSの最大のウリとなるだろう。

あるたばこ店の店員は「オススメしてはいけないかもしれませんが、それこそ寝たばこしてしまっても火事にならないです。私は吸いませんが、家族が横で吸っていても臭くないので気にならないですね」と話す。

たばこであることには違いないので、禁煙スペースではやはり吸えないが、非喫煙者と同席している場合など、気を遣いたい時にはよさそうだ。非喫煙者の家族が灰や煙を嫌うという場合、あるいは自分自身が部屋や車中に灰が散ったり、煙がこもったりすることを嫌う場合にもピッタリだろう。有害成分が紙巻たばこよりも大幅に削減されているということなので、健康面でも負担は少なさそうだ。

ハードルは充電の手間と初期コストか

ただ面倒な点はある。1本吸った後のホルダーは「iQOS ポケットチャージャー」で6分間ほど充電しなければならないので、チェーンスモーカーには不便。どうしても連続で吸いたければ、2本のホルダーを用意する必要がある。

コストがかかることもハードルだ。iQOSホルダーとポケットチャージャー、専用ACアダプター、専用USBケーブル、専用クリーナーブラシ、ユーザーガイドが同梱された「iQOS キット」の価格が9980円(税込)であることも、多くの人にとってトライする上でのハードルとなりそうだ(9月いっぱいは期間限定で割引中)。

ヒートスティックは1箱20本入り税込み460円(1カートン10パックで同4600円)で、紙巻たばこと変わらない。味は現在、レギュラー、バランスド レギュラー、メンソール、ミントの4種類ある。ただライターの代わりとなるiQOSキットが1万円近いというのは少々高すぎないかという印象だ。