富士フイルムグループの富士ゼロックスは29日、シンガポールに新たな研究拠点「イノベーションオフィス」を設立し、10月1日より本格稼働すると発表した。アジアパシフィック地域の研究拠点として、日本国内や米国内の研究拠点と連携し、ソリューション・サービスの事業化を見据えた中長期的な視点で研究を行い、グローバル化するビジネスでのスピーディーな対応力を強化する。

新設する「イノベーションオフィス」は、日本以外のアジアパシフィック地域の顧客やパートナー企業と連携。富士ゼロックスが持つ技術について検証を行い、最新の価値づくりを進める。研究結果については事業化に向け、日本の研究開発拠点で画像処理やテキスト分析などの各専門領域の研究者や技術者を都度割り当てるなどの取り組みを行い、具体的なサービスの開発につなげる。

また、3つの研究開発拠点の一部を3Dモデル化した「バーチャルショウケース」を構築。米国の研究拠点「FXパロアルトラボラトリー」で行っているマルチメディアやコンピューター・ヒューマン・インタラクション研究領域などの長期的な視点の研究内容や、日本やシンガポールを中心としたアジアパシフィックの地域性を反映したグローカルな研究事例などを、それぞれ3拠点で顧客が見られるようにする。

富士ゼロックスは、商流や物流、先端技術の開発活動で、地理的な意味だけでなくアジアパシフィック地域の核となるシンガポールに「イノベーションオフィス」を設立して研究開発体制を強化することで、「グローバルな視点でのお客様の課題」、「最先端技術」、「ビジネスモデル」が三位一体となった研究開発を行い、ソリューション・サービスビジネスをさらに加速する考え。 (ZUU online 編集部)

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