32ページにもおよぶ膨大なレポートを発表したばかりのモルガン・スタンレー。レポート内では、企業のサステナビリティー(飛びぬけた利点、ビジネスモデル、価格力、コスト効率、成長など)を選択基準に、米20企業(カナダ含む)の株を所有する利点とこの先5年間の収益率と増益率が掲載されている。
モルガン・スタンレーはレポートの発表にあたり、「このリストは来年度に大きく突出する企業を紹介する目的で作成されました」と前置きしたうえで、「これらの企業は『長期的な投資』という観点から寄りぬかれています。景気変動から特定の仮説を立てたり、株価評価への懸念を前提に選択したわけではありません」とレポートのプロローグに記している。
紹介文中のEPSはEarnings per shareの略(1株当たり利益)。
Amazon 世界最大の小売業
オンライン販売、オフライン販売ともに、小売企業の中では履行可能な資産額が世界最大といわれるAmazon。手堅い投資といえるだろう(増収率22%/EPS伸び率41%)。
アメリカン・タワー 海外市場で成長する米通信設備会社
より魅力的なリース・アップを提供している海外市場での成長を反映し、LTE(3G)の需要は更に伸びると予想(増収率10%/EPS伸び率29%)。
ブラックロック ETFプラットフォームの先駆け
世界最大の資産運用会社。“ETFプラットフォームの先駆け”であるブラックロックは、マルチ・アセット・クラスの強者だ。資産管理という観点から見た場合、長期的な利点があるだろう(増収率8%/EPS伸び率10%)。
カルパイン 自然ガスの需給バランス調整が見事
米最大手の電気・ガス供給会社。コストに反映しやすい自然ガスの需要と供給のバランスを見事に調節することで、米テキサスおよび南東地域での資産を生み出している(増収率-1%、 EPS伸び率不明NM)。
カナダ太平洋鉄道 カナダ屈指の鉄道事業
ハンター・ハリソンCEOは、来年度のマージンを1500 bps拡大するはずだ(増収率8%/EPS伸び率29%)。