(写真=ZUU online 編集部)
9月の発表イベントではiPhone 6sに影を潜め、あまり目立つことのなかったApple WatchとApple TV。しかしその進化は実は決して小さくない。注目すべき部分は一体どこなのだろうか。
iPhoneサポート役脱却したApple Watch、エルメスコラボで高級ウォッチへ宣戦布告
フランスの高級ファッションブランド「エルメス」とAppleがコラボした。「洗練されたシンプル」をよしとするスティーブ・ジョブズの時代からAppleのファンだった人には信じ難いかもしれない。
だがAppleやエルメスのライバルともいえる「グッチ」「ブルガリ」「Google」などが参入する高級スマートウォッチの盛り上がりに対し、両社が出した答えととらえれば、少しは納得できるのではないだろうか。
この大型コラボは一見、突飛に見えるが、どちらも職人気質で製品の質にこだわる企業なだけあり、意外とも思える相性の良さを発揮している。
エルメスコラボモデルのバンド形状は3種類。Single Tourと二重巻きのDouble Tour、そして、馬具工房を出自とするエルメスならではのCuffだ。カラーも同社のシグネチャー色のフォーブバレニアをはじめ、気品を感じさせる色味が並ぶ。また盤面もエルメスモデルだけで利用可能な専用の盤面を用意、本体背面にもHERMESの刻印がされるという。
Appleの「機能美」とエルメスの「装飾美」。コラボの良し悪しを決めるは、この科学反応を実際にその目で確かめてからでも遅くはないはずだ。
watchOS 2で画期的ネイティブアプリが続々登場!?
そして、もうひとつの大きなトピックは、最新OS「watchOS 2」の提供で、Apple Watchのみで活用できるネイティブアプリが続々登場することだ。
今話題のドローンに搭載可能な高性能アクションカメラGoProでの撮影をサポートするアプリ「GoPro」、Apple Watchに語りかけた言葉を好きな言語に翻訳してくれるアプリ「iTranslate」などが発表されている。さらに、医療用アプリ「AirStrip」では入院中の患者の心電図を常に手元で確認でき、容体の急変があれば即座に通知がされ、リュウズを回せば急変時のバイタルサインのチェックまでできるという。
またアプリの他に、盤面に表示されるコンプリケーションも、ニュースヘッドラインや電気自動車の充電状態、最新のフライト情報など他社製のサービスが表示可能となる。タイムトラベルと呼ばれる機能を使えば、過去や未来のスケジュールや天気を、リュウズを回して時間を戻したり進めたりすることで調べられる。
よりウェアラブルに、よりネイティブに進化したApple Watch。もはや、iPhoneのサポート役を超えた存在だと言えるだろう。