トータルコストは年155万〜180万円
その他にも様々な子育て費用があり、交通費が14%、医療費が8%、衣料費が6%、残り雑費が8%となっている。子供が18歳になるまでにかかるトータルコストは、平均24万5340ドル(2944万800円)で、昨年を2%上回る数字となっている。子供は大きくなればなるほど費用がかかるもので、2歳になるまでは平均年間費用約1万2940ドル(155万2800円)だが、15歳までは年間1万4970ドル(179万6400円)となる。
ロケーションが命
家を購入するのにロケーションは最も重要な要素であるが、子供を育てる上においても全く変わりないようだ。というのも、子育てにかかる費用は住んでいる地域によって、なんと34万ドル(4080万円)以上もの差が生じるからだ。米国で最も高いエリアと言われるニューヨークのマンハッタンでは、約54万ドル(6480万円)と全米の平均費用の倍額がかかり、これにホノルルの約43万ドル(5160万円)、サンフランシスコの約40万ドル(4800万円)が続く。
これに対し、オクラホマでは平均費用より約4万5000ドル(540万円)も安い、ほんの約20万ドル(2400万円)で済む。最も費用のかからない地域トップ5は、テキサスのハーリンゲン、オハイオのアッシュランド、カンザスのサライナ、コロラドのプエブロだった。
婚姻関係にあるかないかによっても子育て費用は違う。片親の場合は低所得層に該当する場合が多く、2人親が費やす平均費用より7%低い数字となっている。米農務省によると、85%もの片親が6万1530ドル(738万3600円)以下の収入であるのに対し、2人親世帯で低所得層に該当するのは33%しかいないという。片親の場合、2人親に比べて費やす額は少ないが、所得に対する割合がきわめて高いということになる。
大学は別。公立大は220万円
上記の費用には大学の教育費は含まれていない。子供を大学に入れたければさらに頭を悩ませることになる。公立大学の平均年間費用は1万8390ドル(220万6800円)、私立大学では4万920ドル(491万400円)といわれる。子供に膨大な学資ローンをかかえさせたくなければ、子供が産まれた時から、公立学校に通わせるために月に約109ドル(1万3080円)、私立学校では約215ドル(2万5800円)を節約して「529プラン」(米国の学資貯蓄制度)に投資しておく必要がある。(ZUU online 編集部)
【関連記事】
・あこがれのセミリタイア 必要な資金はいくら?
・11月4日上場へ!日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の上場を徹底解剖
・日本人大富豪ランキング トップ20の顔ぶれはこれだ!
・日経新聞/日経MJから、四季報まで全てネットで閲覧可?その意外な方法とは
・証券業界に革命?「独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)」に注目が集まる理由