Enthusiastic family eating burgers in the living room
(写真=PIXTA)

里田まいが9月、大リーグ・ヤンキースの田中将大投手との第一子妊娠を発表し、ニューヨークでのセレブ出産が話題となった。子供が18歳になるまでには家の1軒や2軒分にも匹敵する費用がかかるといわれているが、実際に米国で子どもを育てるにはいったい、いくらかかるのだろう。


住宅費が3割を占める

米農務省(USDA)では毎年、子供1人を18歳まで育てるのに必要な費用を割り出し、家計支出に関する年次報告書としてまとめている。(以下、1ドル=120円で計算)

それによると、最も費用がかさむのは住宅費で、全体の30%を占めている。ただし、光熱費や住民税なども含んでいるため、子供の数が多ければ多いほどかかるというわけではない。乳幼児のうちは、大人と同じように水や電気を使うわけではないからだ。住宅費においては、北東部都市圏の低所得層の月額費用が3680ドル(44万1600円)なのに対し、田舎では1900ドル(22万8000円)強と、住んでいる地域により、かなりの開きがある。


育児費370万円の人が3割

保育園にかかる平均は週188ドル(2万2560円)、ベビーシッターであれば週477ドル(5万7240円)と、親たちは育児費にも大金を費やしている。実に28%の親たちが年に約370万円もの育児費を使っているという。これは、1人の子供を育てるのにかかる全体費用の18%に相当する。特筆すべきは、2人以上子供を預ける場合、ベビーシッターは単に頭数で請求するわけではないので保育園より割安になる可能生があることだ。(保育園によっては、子供2人以上入園の際の割引あり)

続いて食費について。米農務省は、食費を「節約プラン」「低コストプラン」「中コストプラン」「ゆったりプラン」の4つのレベルに分けているが、1歳の赤ちゃんでは月に94.40ドル〜173.50ドル(1万1328円〜2万820円)かかり、中コストプランで142.60ドル(1万7112円)。9歳になる頃には、同プランで267ドル(3万2040円)にもなる。同プランで18歳の男子の場合は309.50ドル(3万7140円)、女子の場合は250.50ドル(3万60円)と、食費は18歳になるまでの子育て費用の16%を占めている。