「人」と「IT」の共生から、ムーブメントへ
続いて発言したのは、ネスレ日本代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏だ。先立って行われた講演でも触れた「ネスカフェアンバサダープログラム」の取り組みを紹介。さまざまなオフィスにコーヒーメーカーを導入し、オフィスのスタッフ自身が集金などを行うモデルで、現在ではおよそ300万人が活用しているという。
同氏によれば、ネスカフェアンバサダープログラムで、2年半で20万人が活躍しているとのこと。ネスレとしてはアンバサダープログラムへの登録者について知っているだけではなく、一人ひとりのコーヒー消費者へソリューションを提供できる。「大きなエンゲージメントを実現できる」と高岡氏は言及し、その上でアンバサダープログラムに登録した理由には「同僚に喜ばれるから」などとする声も多く、マズローが唱えた5段階欲求の最上位にある自己実現を取り入れたマーケティングだと続けて解説した。
ほかにも、アンバサダープログラムには、同氏の指摘によれば、コーヒーマシンをIoT化することで、さらなる展開を図る余地もあるという。同プログラムではコーヒーマシンの貸し出しもしており、これらのコーヒーメーカー同氏で通信を実現。「何杯のコーヒーが飲まれたか」などを計測しデータ化、分析することで、消費者の行動をより詳しく解析できるというコンセプトだ。こうした新たな技術をどのように成果につなげていくか、2020年に向けて大きな焦点になりそうだ。(ZUU online 編集部)
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