「決算発表終了」で狙ってみたい好業績・出遅れ銘柄

このレポートが掲載される11/13をもって、2015年4~9月期(中間期)の決算発表が事実上終了します。「決算発表シーズン」と、それが終わった後との時期では、物色の傾向が大きく変わってくる可能性があります。

ちなみに、「決算発表シーズン」(ここでは10/19~11/11)に値上がり率の大きかった主力企業(3月決算)としては、オリンパス <7733> 、SCREENホールディングス <7735> 、オークマ <6103> 、村田製作所 <6981> 、東京エレクトロン <8035> 等があります。業種的には電気機器が多かったようです。

なお、時価総額1千億以上の3月期決算で、この期間の値上がり率トップ10銘柄がなぜ上昇したのかチェックすると、中間期の営業利益が市場予想を上回った銘柄が8銘柄で、会社予想営業利益(16/3期)が上方修正された銘柄も4銘柄ありました。ちなみに、オリンパスやSCREENホールディングスは17/3期の営業利益も+10%超と予想(市場コンセンサス)されています。

2015年4~9月期(中間期)の営業利益に対し、電気機器を中心とする銘柄はアナリストの業績予想が慎重でしたが、実際はそれを上回る好調な結果となり、ポジティブ・サプライズが生じて株価が上昇したと考えられます。

第1の視点である「『決算発表終了』で見直し買いを期待したい好業績株」(表1)は、端的に表現すれば、中間期の営業利益が市場コンセンサスを上回る強い内容であったにもかかわらず、株価面やPER面等で出遅れているとみられる銘柄を抽出したものになっています。

「決算発表シーズン」が終了すると、アナリストによる各企業の業績・成長性の見直しが本格化し、再評価される銘柄が増えてくるとみられます。

日本株投資戦略4