成果につなげるためのコツを知っている――小さなことを積み上げないと成果は得られない

ここに挙げたこと以外にも、意外と知らない、忘れがちな、成果を出すためのコツはたくさんある。知ってか知らずか、転職がうまくいく人は、こうしたコツを実践しているという。

たとえば「面接前に模擬面接をする」「記載の応募条件はすべて満たさなくてもいい」「転職サイトにもそれぞれ特徴があり、自分の希望案件が多いものを使う」「履歴書・職務経歴書は読みやすいものにする......。

いいエージェントがいれば、なぜその企業が採用しようとしているのかという求人の背景を知ることができるし、ひいては面接官の情報まで得られることがある。こうした、インターネットだけでは分からない情報を、エージェントから引き出しておくことも大きなアドバンテージを生むのだ。

小松氏は、「サラリーマンだけでなくバス運転士や鍼灸師などいろんな人から相談を受けているが、悩みの本質は同じ。なかなか自分だけで考えていても客観的になることは難しい。自分のためになる意見を言ってくれる人をちゃんと見つけられた人が転職を成功させられる」と話している。

専門家:小松 俊明(こまつ・としあき)
東京海洋大学教授(産学連携教育)。総合商社、外資系企業など産業界出身の大学教員。サイバー大学客員教授、厚生労働省職業紹介責任者講習講師、英語教材開発会社やグローバル教育に注力する高等学校のアドバイザーを務める。主な著書に『できる上司は定時に帰る』(あさ出版)、『役に立つMBA役に立たないMBA』(阪急コミュニケーションズ)他多数。

(記事提供: BUSINESS NOMAD JOURNAL

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