ユーザーに合った不動産会社をマッチング

storie:ユーザーから見た「マンションナビ」の良さを教えてください。

山田氏:お客様が売却されるマンションに最も合った不動産会社をマッチングできることです。たとえば、一口に“マンション”と言っても1ルームのコンパクトマンションもあれば、100平米超の大型もあり、築年数もマチマチ。世の中に不動産会社は数多ありますが、それぞれ条件によって得意・不得意分野があるはずです。

そこを弊社が「マンションナビ」を通して、把握したユーザーの条件に最適だと思われる不動産会社を厳選して紹介するわけです。

もうひとつは、やはり自動で一括査定できること。売りたいけど不動産会社を知らないので、取りあえず近場に行って査定してもらう…こういうことはよくある話しです。

ですが、前述したとおり不動産会社にも得意・不得意分野がありますから、まず「マンションナビ」で相場を確認していただき、それから不動産会社に問い合わせれば金額を比較できます。一歩先をいく情報収集の手段が「マンションナビ」であると考えていただきたい。

また、ユーザーには個人への売却のほかにも、所有したまま賃貸、不動産会社による買取といった3ジャンルの選択ができるようになっています。それぞれ最大3社から見積もりを受け取れることが可能です。

これによって、より有効的な資産運用の方向性を見極めることができるはず。ただ、しばらく運用していて“買取”のニーズがあまりないことがわかったので、売却と買取は、今後は込みで6社対応にしようと思っています。


マンションだけでなく土地戸建まで網羅

storie:「マンションナビ」以外で運営されているメディアとその特徴を教えてください。

山田氏:まず、土地戸建ての一括査定ができる「土地戸建ナビ」があります。これは、町名単位でエリア指定ができ、土地や戸建の売却費用が査定できるというもの。また、「リアルボイス」という口コミサイトは、不動産売却にまつわるリアルな体験談を集約しているもので、ユーザー同士のコミュニケーションツールに一役かっています。

やはり、不動産は大きな買い物なので、先輩方の体験談から学ぶことも多いでしょうし、実際に売却した際のストーリーなどが身近にあると心強い方もいるはず。そもそも、なぜか日本では“売却”のイメージが暗いですよね。ローン返済が大変だとか、借金で家屋を手放したとか。ですが、そうではないんだということを浸透させたい思いもあります。私自身、不動産が大好きなので、過去に3回売買していますよ。(笑)

さらに、最近オープンさせたのが「Smoola(スモーラ)」。これは、マンション・土地・戸建すべての相場を見ることができるというものです。今までは首都圏の住宅価格指数を見ることはできても、市区町村・町名別の相場を詳らかにすることは難しかった。それを今回、実現しました。

storie:「Smoola(スモーラ)」では実勢価格も公開されているのですか?

山田氏:公開しています。販売価格ということではなく、実際に取り引きされている最新の価格を公開しているので、より正確だと思います。

storie:複数の自社メディアを運営し、価格集計のノウハウを蓄積されているところが、御社の強みと言えますね。