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写真=PIXTA)
転勤族の妻は夫の転勤により仕事が変わることが少なくありません。その際に「103万円の壁」「130万円の壁」に合わせて仕事を選んでいませんか? これらの壁は税金や社会保険制度に設けられた一定の基準を表したものですが、その仕組みは何となくしか知らない方が多いようです。
今回のコラムでは「〇〇円の壁」が家庭へ与える影響をお伝えします。
引越しの片付けも一通り終わり新しい土地にも慣れてきたころ、そろそろお仕事を探そうと求人雑誌を見ていたら、 このように、頭を抱えたことはありませんか?でも、本当に「100万円くらいに抑える」のが、一番お得なのでしょうか。
○○円の壁を超えると家庭で使えるお金が減る
○○円の壁を境目に家庭に与える影響は5つです。
<103万円の壁は税金の壁>
妻の給与年収が103万円を超えると、
①妻が支払う税金が発生します。
②夫が受けていた控除が減り、家庭に入ってくる現金が減ります。
<130万円の壁は社会保険の壁>
妻の給与年収が130万円以上の見込みになると、
③妻が支払う国民健康保険料が発生します。
④妻が支払う国民年金保険料が発生します。
⑤妻は夫の扶養から外れ、夫が受け取っていた家族手当がなくなります。
ただし金額の基準は夫の勤務先によります。このように○○円の壁を境目に、妻の給与によって妻が支払うべきお金と夫が受けていた控除・手当がなくなり、最終的に家庭で使えるお金が減ります。