◆建築費の高騰による住宅取得費の増加

まず住宅取得費の推移を見よう。住宅取得者全体の建築費と土地代を合わせた住宅取得費合計の平均値は、2012年の4,188万円から、2013年に4,368万円、2014年に4,554万円と2ヵ年にわたり増加している。

土地代は2012年の1,134万円から、2013年は1,125万円に低下し、2014年は1,313万円と増加したものの2012年を下回っていることから、住宅取得費の増加は建築費の増加に伴うものと読み取れる。全体の値より低いものの、40歳未満も同様の傾向を示している。(図表1-2-6)

住宅取得4

建築費の増加を、図表2-4-2の建築費単価でさらに詳しくみると、2012~2014年の全体の伸び率が、-0.5、4.2、3.5ポイントと、2013年の伸びが大きく、2014年は落ちている。これに対し40歳未満は、0.5、2.8、4.3ポイントと直線的に伸びており、特に2014年の伸びが大きくなっている。このように、40歳未満の建築費は全体に比べ低いものの、高騰の影響が大きいのである。(図表1-2-7)

住宅取得5