資材3万点をワンストップで

◆具体策としてどのような展開を進めていきますか。

建デポはプロに特化しており、建築の資材など約3万点を取り扱う。今は全国に64店舗ありますが、来年1月18日には久しぶりに埼玉県の浦和に新店舗ができます。これは新たに始めるフランチャイズの第一弾。

◆直営だけでなくFCも進めていくと。

直営では今後5年で40~50店出す計画です。FCも似たような店舗数を出す。5~6年で、FC含めて1000億円から1500億円の売り上げを目指していきます。

◆会員は約60万人だそうですね。どんなニーズがあるのでしょうか。

店舗の営業時間が6時から夜9時なのですが、朝と夜が忙しい。昼は来ない。現場に行く前や終わった後に職人さんが店に来て、そこにジャストインタイムでモノが揃っているということ、これが建デポの強み。

また最近は、水まわりの工事は得意だけど、別の工事もやってよと、多能工化が現場で起きています。つまり、その分野のプロじゃない人が工事をしなければならない状況がある。当然その道のプロだったら、関係のある卸からモノが買えるが、その分野のプロでなければ買えない。しかもロットも小さい。

建デポなら資材が約3万点ありますから、ワンストップで買える。これは便利です。藤森さんは「コンビニ」といっていましたが、そういうものですね。CS(顧客満足)とCE(顧客期待)のために品揃えだけでなく、かゆいところに手が届く、お客様とうちの関係づくりをしたい。

建デポ 小森哲郎社長≪プロフィール≫
18年間経営コンサルタントとしてマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務。2002年に株式会社アスキー社長に就任し、同社の再建を率いる。2006年にカネボウ株式会社の社長に就任し、改革を実行。(提供: リフォーム産業新聞 12月08日掲載)

【関連リンク】
日本初の『壁紙博物館』 WALLPAPER MUSEUM WALPA
有識者に聞く、リノベ希望者の悩みとは?
キッチンのオシャレ度UP!色や素材を組み合わせ増
仏イベント、シャワー最新トレンドを発信
カリフォルニア工務店、自分が欲しい「格好いい家」づくり