リラックス効果向上機能性も重視

浴室関係展示は8割方がシャワールーム関連だった。シャワーは壁に固定されたオーバーヘッドシャワーと手持ちのシャワーを組み合わせたタイプが主流で、特にオーバーヘッドシャワーはリラックス効果を高める新商品の出展が複数のブースで見られた。

最新モデルでは46×27cmのXLサイズのヘッドから雨のような優しい水流から滝状の降水まで楽しむことができるものや、Bluetooth搭載の磁気スピーカーをオーバーヘッドに装着すれば、音楽を聴きながらシャワーを浴びれる製品が注目を集めていた。また、水栓をひねるのではなく指一本で操作できる水栓も見られ、その部分が棚板になっていて石鹸置きとして活用すれば機能的で無駄がない。

壁や家具との調和の取れたデザインが可能
壁や家具との調和の取れたデザインが可能

仕切り、段差のないシャワー空間

ここ数年、フランスではplain pieds(プラン・ピエ)と呼ばれるシャワールームと外の浴室の床が完全にフラット、または高さ数センチの水を受ける床を設置し、仕切りで周りをすべて囲まないオープンな状態のシャワー空間をつくるのが流行だ。

セラミック製のシャワーの水を受ける床はハイエンドの製品では、壁、床、洗面台の色やデザインに合わせたり、木目調のプリント柄なら、床に埋め込んでバスルームのフローリング床と同調させることができる。設置は特殊な接着剤で固定でき手入れも簡単。段差のないデザイン、表面のざらっとした質感は転倒を防ぎ、ユニバーサルデザインと言えるだろう。(提供: リフォーム産業新聞 12月01日掲載)

木目調のプリントを施したシャワーの水を受ける床
木目調のプリントを施したシャワーの水を受ける床
シャワーの水を受ける床の例。部屋の雰囲気に合わせて色やデザインのチョイスは豊富
シャワーの水を受ける床の例。部屋の雰囲気に合わせて色やデザインのチョイスは豊富

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