昨日の日経平均は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果がハト派的となったことを好感し米国市場が上昇したことから反発してスタートし一時280円高近くまで買われましたが、ドル円が円高に振れたことから後場に失速しました。
引けは38円安と下げ渋ったものの、160円安近くまで売られる場面もありました。そして本日もさらに進んだ円高を嫌気し日経平均は大幅続落となりました。
このように円高を背景に企業業績への懸念が強まるなか、昨日は今期だけでなく来期も二桁の営業増益が見込まれ業績に安心感のある銘柄を取り上げましたが、今回は反対に来期の業績が心配される主な銘柄をリストアップしてみました。
具体的には3月期決算銘柄で今期こそ増益予想ながら、来期に減益が予想されるものをピックアップしています。例えばトヨタ <7203> の今期のコンセンサス予想は5%程度の増益予想ですが、来期は円高の影響で一転して4%の減益予想となっています。そのほか来期に二桁の大幅な減益が心配されるようなものもみられます。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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