上場企業の2016年3月期は前期に続き最高益更新が見込まれていますが、110円台前半での円高基調が続くなか来期業績への不透明感が強まっており、今期は最高益ながら来期は減益となりそうな企業もみられます。
そこで今回は営業利益のコンセンサス予想が今期だけでなく来期も二桁の増益となっている最高益更新予想銘柄をピックアップしてみました。
例えば2007年3月期以来9年ぶりの最高益更新が期待されているカシオ計算機 <6952> では、今期は3割を超す大幅な増益が見込まれるうえ、来期も二桁の増益が期待されています。
また、2009年3月期以来7年ぶりの最高益となりそうなNTTデータ <9613> でも2割を超える増益に続いて、来期も1割強の増益が見込まれています。さらにANAホールディングス <9202> では今期の4割の増益に続いて来期は2割の増益が期待されています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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