日経平均は1日に日銀短観の発表を受けて企業業績への懸念が一気に高まり600円近く下げると三角保ち合いを下に放れる格好となりました。
そして5日に400円近く下げ日経平均が16,000円の節目を下回ると一目均衡表が三役逆転となりました。6日に2012年11月以来の7日続落となった日経平均はその後、一旦反発しましたが上値は重く円高基調が続くなかで引き続き15,000円台での推移となっています。
このように株価が大きく調整するなか予想PER(株価収益率)からみて割安な銘柄も増えています。そこで今回は2016年3月期の会社予想ベースのEPS (1株当たり利益)から計算した予想PERは10倍以上ながら、2017年3月期のコンセンサス予想ベースのEPSから計算して予想PERが10倍未満となっている銘柄をピックアップしてみました。
例えばTDK <6762> では会社予想ベースのEPSからみた2016年3月期のPERは11倍台ですが、コンセンサス予想ベースのEPSからみた2017年3月期のPERは5倍台となっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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