LINE,カード
(画像=Webサイトより)

申し込み件数の伸びがすごい「LINE Pay カード」。すでに20万枚も突破し、破竹の勢いを見せている。なぜここまで支持されているのだろうか。

年齢制限なし クレジットでもデビットでもないプリペイドカード

LINE Payカードは入会金・年会費無料で、国内外のJCB加盟店での買い物などに使うことができるプリペイドカードだ。LINEのアカウント認証で決済でき、その時チャージしてある金額を上限に、使った分だけその場で残高から引き落とされる仕組みだ。チャージはオンラインで銀行口座からできるほか、6月からは全国のローソン店頭で現金入金も可能になる予定だ。

申し込みはLINEアプリ上の「LINE Pay」管理画面から氏名や住所を登録するだけでできる。クレジットカードの機能は備えていないため、与信審査や年齢確認がないため、クレジットカードなどが作れない中高生などでも作ることができるのは魅力といえるだろう。1~2分のオンライン申し込みを済ませれば、1週間ほどでカードが届くという手軽さもウケている要因だ。

ポイント還元率は2%

一番の特徴としては「LINE ポイント」が挙げられるだろう。LINE Payカード使っての買い物のほか、LINEアプリでもポイントを貯めることができる。「還元率」は2%あり、CCCが展開するTポイントが0.5~1%、NTTドコモ <9437> のdカードもほぼ1%なので、かなりお得だ。貯まったポイントはLINE STOREやLINE FRIENDS公式オンラインショップでの買い物にも使うことができる。

今後は外部のポイントに還元も可能

上述の使い方以外にも1000ポイント以上だと、LINE Pay残高に加算することができる。かざして使えるwaonやSuicaのような機能は持っていないが、今年の夏を目途にPonta やnanacoのポイントにも交換できるようになる予定だ。この2つはそれぞれJALとANAのマイレージに手数料無料で交換できるので、活用の幅はさらに広がるはずだ。

紛失時の利用停止も簡単

珍しい点が、紛失したり盗難にあったりした場合の対応だ。通常自分だけでは止められないため、au WALLETなど他のプリペイドカードは、すぐにカード会社の紛失・盗難受付デスクに届ける必要がある。クレジットカードや電子マネー、デビットカードでも同様だ。一方、LINE PayカードはLINE Pay内で簡単に利用停止の手続きができる。万が一不正行為の被害に遭っても、利用者補償制度により補償を受けることができる。

銀行口座はなくてもOK

学生など若い人にとっては銀行口座を作る必要がないということも利点だ。クレジットカードやデビットカードは銀行口座の登録が必須である。デビットカードは代金が即座に口座から引き落とされるので、「〝借金〟になるクレジットは不安」「「クレジットだと使い過ぎる」という人にはぴったりだが、そのために新しい口座を作るのはストレスだという人にはLINE Payカードは手軽でいいだろう。

強みは何よりアプリの国内ユーザー数約6800万という強大な顧客層と、アプリ展開を活かしたユーザー目線のサービス展開だろう。4種類あるカードのデザインの中で、公式キャラクター「ブラウン」を全面に描いたデザインが一番人気というところでもLINEブランドがいかに浸透しているかが分かる。 (ZUU online編集部)