クラウドファンディング・ソーシャルレンディング

◆海外の消費者ローンなどに投資可 クラウドクレジット

日本の個人投資家に、欧州や南米をはじめとする海外の消費者ローンや事業者ローン、延滞しているローンなどに投資を行う機会を提供している。

投資先のそれぞれの国でこうしたローンの審査や回収の実績があるソーシャルレンディング業者やサービサーをパートナーとしていることが特徴。2016年3月末現在の成約ローン総額は、約5億円弱だ。

◆少額投資プラットフォーム「セキュリテ」運営 ミュージックセキュリティーズ

同社が運営する「セキュリテ」は、マイクロ(少額)投資のプラットフォームだ。様々な地域・分野から好きな事業を選んで、1口数万円の少額からご出資できる。

投資先は国内外の事業者で、それぞれ特徴ある商品・サービスを生み出すための資金借入を希望している。

投資家は分配金の他に、出資者限定製品を始めとする様々な特典を受けられる。地方支援につながる仕組みとして、方々の地方公共団体などが広く提携している。

◆飲食特化のクラウドファンディング キッチンスターター

飲食特化型のクラウドファンディング「KichenStarter」の企画・開発・運営を行っている。スターターである事業主はプロジェクトを公開し、支援を募る。これに賛同したサポーターは、支援したプロジェクトからリターンを得る仕組みだ。プロジェクトの掲載は無料で、成立したときに20%の手数料が発生する。

クラウドファンディングは、本当に必要なものを支援者と一緒に育てていくマーケティング手法として、世界中から注目を集めている。

◆証券会社として初のソーシャルレンディング 日本クラウド証券

同社が運営する「クラウドバンク」は、証券会社が提供するソーシャルレンディング・サービスとしては日本で初めてとなる。

金融商取引法によって求められるコンプライアンス体制と自己資本規制比率などの高い財務基準をクリアするなど、透明性の高い運営が求められている点、高い信頼性を得ている。2016年3月末日現在の累計応募金額は約60億円に達する。

◆日本初のクラウドファンディングをうたう READYFOR

2011年に東京大学発のベンチャーとしてREADYFORがリリースされて以降、2012年には政策投資銀行が主催する女性起業家コンペティションにて現CEOの米良はるか氏が「未来へチャレンジ賞を受賞。同社はこの事業を拡大する目的で2014年に設立された。

日本で最初かつ最大のクラウドファンディングサービスとして、国内最多の15万人から約20億円の支援金を集めている。

◆クリエイティブに強いクラウドファンディング CAMPFIRE

クラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」の企画・開発・運営を行なっている。2016年3月末現在、1300件を超えるプロジェクトに対し、6万5000人以上の人々から約6億円の支援金を集めている。

音楽、書籍、漫画、アート、映画、プロダクトなどのクリエイティブなプロジェクトに対し、500円という少額からの投資ができるのが特色だ。

◆Makuakeを運営 サイバーエージェント・クラウドファンディング

サイバーエージェント <4751> の傘下にある同社は、クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営している。2015年12月における累計支援額は9億円。クレジットカードによる決済ができるなど、上場企業関連であるだけに投資環境も整えている。

2016年3月には十六銀行 <8356> と提携、岐阜県の企業の新規事業などのチャレンジをクラウドファンディングで支援するというスキームを打ち出している。

◆ソーシャルレンディング最大手 maneoマーケット

運営するサイト「maneo」は、投資家と借り手をマッチングさせる「ソーシャルレンディング」で日本最大手。融資審査をパスした2件以上の借入希望案件でローンファンドを組成し、これに対して複数の投資家から資金を集める仕組みだ。

投資家は少額・短期間の投資が可能となり、分散投資により一定のリスクヘッジも得られるという。日本では失敗例も散見されるソーシャルレンディングだが、今後の動向には注目しておく必要がある。