日本経済新聞の調べでは、海外投資家は2015年度に日本株を7年ぶりに売り越すなか主要企業の6割で外国人持ち株比率が低下したとのことです。
日本経済新聞によると円高による利益成長の鈍化や、日銀の金融政策への懸念、原油価格の急落による中東産油国の資金(オイルマネー)の需給の変化などにより、海外投資家の2015年度の売越額は金融危機の2008年度の4兆2千億円を上回り約5兆円となったとのことです。
しかし、こうしたなかでも外国人持ち株比率が上昇した銘柄もみられます。そこで今回は2014年度と2015年度に2年続けて外国人持ち株比率が2ポイント以上上昇したものをTOPIX500採用の3月期決算銘柄のなかからピックアップしてみました。
例えば江崎グリコ <2206> では2年連続で4ポイント以上外国人持ち株比率が上昇したほか、タダノ <6395> では2014年度に3ポイント余り外国人持ち株比率が上昇したのに続いて、2015年度は5ポイント以上外国人持ち株比率がアップしています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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