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投資の基礎
Written by 松下 誠 16記事

更新日:2017/5/24

株価の大暴落時に本当にデキる投資家が行うこと

大暴落,投資家
(写真=PIXTA)

2016年6月24日、日経平均株価は前日比1286円安という、暴落と呼べる下落に見舞われた。前日に行われた英国のEU残留か、離脱かを問う国民投票において、離脱が決定したことにより、ヨーロッパおよび世界の経済不安に市場が急激に反応した結果だ。

日経平均株価は2016年2月につけた安値以降、浮上のきっかけをつかめずに安値に位置していたところで、再び年初来安値を切り下げる大幅下落だった。同じ時間に、為替市場では米ドル/円が100円を割り込み、金融市場全体に動揺が広がったことが分かる。英EU離脱ショックと呼べるだけの、急変動だったといえる。

市場に大きなニュースが伝わると、その影響が大きければ大きいほど、各市場価格が大きく変動する。特に金融不安や経済不安を連想させるニュースでは、市場参加者が驚きとパニックの中で、急激な売り注文を出し、市場価格を急激に大きく下落させる。これが、市場のショックのからくりだ。ここには、市場参加者の失望やパニックが確実に存在する。

ショックは本当に売りなのか?

ここで、様々なショックで急激に市場価格が下落する現象を、冷静に分析してみたい。上記にも書いたように、市場価格が急激に下落する根底には、市場参加者の急激な売り注文の増加という原因がある。ここで売って利益を上げるためには、あらかじめ安値で買いを入れていたか、もしくは、この後、安値まで下落したところで買い戻しを行わなければならない。

しかし、市場のショックのパニックの中で売り注文を出す投資家は、このような事実を確認して売り注文を出しているわけではない。市場のショックの中では、投資家は文字通りパニックの中で投げるようにして売り注文を出す。

株式市場で利益を上げていくためには、投資家は感情のままに行動するのではなく、冷静に分析して行動することが必要だ。市場に現れるショックにおいて、パニックの中で売りを行うことが利益につながるかどうか、過去の市場の値動きを分析してみたい。

多くの市場参加者が既に忘れつつある近年の株式市場の大きなショックは、2008年と2009年に相次いで起こった。2008年9月15日のリーマンブラザーズの破綻による「リーマン・ショック」と、2009年11月25日にアラブ首長国連邦ドバイのドバイ政府が、政府系持株会社ドバイワールドの債務返済繰り延べを要請すると発表したことから起こった「ドバイ・ショック」である。

リーマン・ショックは2008年9月15日のリーマンブラザーズの破綻をきっかけに、各国の株式市場が暴落、日経平均株価も暴落を続けた。しかし、その暴落は約1か月半後の10月28日に安値をつけたことで終了し、その後、上昇を開始した。

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ショックにおける暴落や急落は一時的なもの
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