英国のEU離脱決定を受けて先月24日に15,000円を割り込み年初来安値を更新した日経平均は、その後切り返すと英国のEU離脱決定前の6月23日の水準を回復する展開となっています。
しかし、ドル円もここにきて円安に振れているとはいえ、業績予想における想定レートを多くの企業が110円に置くなか未だに105円近辺での推移となっており、業績悪化への懸念をなかなか払拭できない状況です。
そこで今回は円高による業績悪化への懸念が小さい小売りや情報・通信などの内需ディフェンシブ銘柄で最高益が予想される銘柄のなかから目標株価コンセンサスが株価を1割以上上回り上値余地のありそうな銘柄をピックアップしてみました。
例えば決算後に目標株価の引き上げが目立つ塩野義製薬 <4507> やKDDI <9433> では目標株価コンセンサスが株価を1割から2割程度上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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