いよいよLINE <3938> が新規上場となります。NY証券取引所に続き、東京株式市場は7/15(金)になります。公開価格での時価総額は6,929億円に達し、現状では2016年最大規模の新規上場になりそうです。
こうした中、6/16の「日本株投資戦略」(特別編)として、LINE上場を契機に改めてスポットが当たりそうな「LINE関連株」について再吟味し、ご紹介しました。銘柄名やLINEとの関連性など、すでに多くの記事やコメントが出ており、株式市場でも人気を集めた銘柄がいくつかみられます。
今回のLINE上場を機に、その株価推移によっては再び人気化する銘柄も出てきそうです。そこで今回は「LINE関連株」のデータ等をアップデートして改めてご紹介します。
お知らせ
【2016/7/15内容更新】
7/15に東証一部に上場したLINE株式会社の上場初日の4本値が決まりましたのでお知らせ致します。
【国内株式】
初値 4,900円
高値 5,000円
安値 4,310円
終値 4,345円
「LINE上場」と関連銘柄
LINE <3938> がいよいよ新規上場です。公開価格での時価総額は6,929億円に達し、現状では2016年最大規模の新規上場になりそうです。
LINEは売上高1,206億円(2015/12期)を稼ぎ出し、無料通話やトーク、スタンプ等の「コミュニケーション」(前期売上高の24%)、ゲームや音楽などの「コンテンツ」(同41%)、広告事業を展開する「LINE広告」(22%)などに展開しています。
PCをベースとするインターネットでは「検索」がポータルの役目を果たしましたが、スマホやタブレットではLINEが提供する各種サービスがインターネットの入り口になるケースも多いようです。
表1はおもな「ライン関連銘柄」を、やや網羅的にご紹介したものです。LINEという「場」で多くの企業がコンテンツやサービスの提供を行っていることがご理解いただけると思います。LINEの新規上場前にとどまらず、上場後も同社の株価によっては、市場でこれらの銘柄が大きく注文される場面がありそうです。
投資好機の「LINE関連銘柄」はコレ!?
表1ではおもな「ライン関連銘柄」を、やや網羅的にご紹介しましたが、この表だけですと投資対象の選定に迷うかもしれません。そこで表2ではスクリーニング条件を複数重ねることで銘柄を絞り込んでいます。
スクリーニング条件は以下の通りです。
(1)過去1ヵ月(7/13現在)の株価上昇率が10%未満と、株価推移の面で過熱感が少ない銘柄
(2)予想PERが40倍未満で、バリュエーション面での割高感が相対的に少ない銘柄
(3)会社側が今期の営業利益について、増益を予想している銘柄
上記の全条件を満たす銘柄を(1)の株価下落率が大きい順に表にしたものが下の表2となっています。
アドウェイズ <2489> やディー・エル・イー <3686> 、フリークアウト <6094> など表1の「LINE関連銘柄」の中には予想PERが100倍を超えている銘柄もあります。中小型株ですので成長性を評価すればPERが高くなることもありますが、さすがに100倍は割高感が警戒される水準とみられます。
なお、英国のEU離脱問題等があり、株式市場全般は乱高下の展開になっています。市場が終始堅調であれば「LINE関連」も、もっと株価が高かった可能性があります。「LINE関連株」の多くは欧州の動向や外為市場からの影響は受けにくいと考えられますので「ツレ安」している側面が強いと思います。その意味では、関連銘柄全般的に押し目買い好機になっている可能性もありそうです。
※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
鈴木英之
SBI証券
投資調査部
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