ホテルや旅館に泊まるのではなく、一般個人の家に宿泊する「民泊」。その宿泊者(ゲスト)とオーナー(ホスト)をつなげてくれるサービスがAirbnb(エアビーアンドビー)です。ただ仲介するのではなく、宿泊料金の支払いやトラブル対応などのサービスもあります。オーナーは賃貸経営よりも手軽に宿泊料という収益を得られ、宿泊者はホテルや旅館よりも安価でバラエティ豊かな宿泊体験ができるというメリットがあります。
今回は、オーナーが利益を増やすための3つのポイントをお伝えします。
1. 物件のエリアを考える
Airbnbの(ゲスト)利用者は、その多くが海外からの外国人観光者です。Airbnbで収益を上げるには、ゲストが泊まりたくなるような場所に物件を持っていることが第一です。そこで考えるべきは、一番のターゲットである「外国人に人気のある場所かどうか」という点です。
外国人と日本人の文化は異なります。また、日本人は「住む」前提で考えますが、外国人観光者は「滞在」する前提で考えます。そこで、日本人の居住区としてはそれほど人気のないエリアでも、外国人観光客が多く集まる人気のエリアを見つけることで、「賃料(もしくは分譲価格)は安いのに、宿泊料は高く設定できる物件」に巡りあえるのです。
例えば、東京ならば「三ノ輪」や「入谷」などはどうでしょうか。三ノ輪や入谷は、一般的な賃貸経営を行うには「人気エリア」というわけではありません。しかし、外国人観光客からしてみれば、「上野にも浅草にも近く」下町感が漂う人気エリアなのです。
もちろんこうした好物件がすぐに見つかるわけではなく、発掘には時間が必要です。日本では2016年末に、民泊への規制緩和が盛り込まれた新法が制定される予定で、そこから民泊ビジネスは大いに展開すると予想されています。だからこそ、今のうちから将来Airbnbで成功できるよう、上記のようなエリアを探っておくといいでしょう。