クラウドから決済、仮想通貨まで 拡大する仏FinTech

FinTechといえば米国や英国、アジアではシンガポールや香港などが話題の中心となっており、フランスFinTechについて語られる機会が極端に少ないという印象を受ける。

しかしFinTechの促進に熱心なのはソシエテ・ジェネラルといった大手銀行だけではなく、多数のスタートアップが活躍している。

クラウドファンディング・プラットフォームでは「Kisskissbankbank」や「Ulule」に加え、主に音楽産業関連のファンディングに力を入れている「MyMajorCompany」などが人気。

2014年の規制改革後、瞬く間に浸透したクラウド融資は、「Unilend」「Lendopolis」「Lendix」といったスタートアップが続々登場している。

決済ソリューションではeメールとQRコードで決済完了の「Lydia」、フランス版「WeChatPay」と称される「Monexion」、オンライン決済ソフトの「Payplug」などが定着。

仮想通貨関連は「Paymium」「Legdger」、リスク・コンプライアンスは「Scaled Risk」と、数えあげたらきりがない。

FinTech企業のM&Aも活発化しており、最近では今年4月にLendixがライバル融資企業、Finsquareを買収して話題を呼んだ。

昨年6月にはLendixやLydiaを含むスタートアップ組織「France FinTech」がも結成され、今後国際規模でフランスFinTechが盛りあがりを見せる日も、そう遠くはないかも知れない。( FinTech online編集部

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