「簡単に、お得に」への願望が強い、ミレニアル世代と中所得以上の層
利用層としてはミレニアルが最多で67%。X世代が51%(1960年代から1980年代初頭生まれ)。ベビーブーマー世代(1946年から1964年生まれ)になると28%まで急激に減る。
地域的には英国(45%)を米国(63%)が一歩リードするという結果に。Apple PayやAndroid Payを含む次世代決済が米国で先に導入されたことが、数字の差となって表れていると推測される。
少し意外なことに、年間所得6万ドル(約607万円)以上の層による過去3カ月間の利用率が62%であるのに対し、それ以下の所得層は39%しか利用していない。
またミレニアル(78%)に次いでパーソナライズ化(顧客の属性や趣向にあった商品、サービスを紹介するサービス)されたクーポンや割引を利用しているのも、中所得以上の層(74%)である。
ウォレットによるポイント加算システムもこの2層には人気が高く、「ポイントシステムがウォレットに付加されていれば、より頻繁に利用する」という回答者は全体で69%だが、中所得以上の層は78%、ミレニアルは82%だ。
さらに「ウォレットに直接自動加算されるのであれば利用する」という回答者は全体で73%だが、中所得ドル以上の層は81%、ミレニアルは83%といずれも平均を大きく上回る。
調査結果から見る限り、ミレニアル世代と中所得層以上の顧客をターゲットに絞るのであれば、「簡単に、お得に」といった満足感をより深く追及することが、企業や小売店にとっては最も効率的な戦略となりそうだ。( FinTech online編集部 )
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