米ゴールドマン・サックスの2016年の年収が公表され、調査の対象となった812人のバックオフィス(事務・管理業務)従業員の平均所得は9万9406ドル(約1027万円)、平均ボーナスは2万3470ドル(約243万円)であることがわかった。

地域ごとに平均年収が異なる中、東京のゴールドマン従業員は世界最高の17万9347ドル(約1853万円)を稼ぎだしており、ロンドン(13万3900ドル/約1384万円)や香港(12万7626ドル/約1319万円)をはるかに上回っている。東京の給与が最も高いのは、ライバル国際大手も同様だ。

マネージング・ディレクターの給与はアナリストの7倍

このデータは英クラウド年収データサービス会社、Emolumentが、登録されているゴールドマンの情報から、最新の平均年収を算出したものだ。

所得は部署や役職によって大幅な開きが見られ、最高所得層であるマネージング・ディレクターは、年間40万ドル(約4133万円)も稼ぎだしているが、最低所得層のアナリストは5万5035ドル(約596万円)となっている。

ITマネージャーは12万3646ドル(約1288万円)、シニア・マネージャークラスは16万5349ドル(約1709万円)から17万2740ドル(約1785万円)、ディレクターになると22万ドル(約2273万円)まで一気に跳ねあがる。

バックオフィスの給与やボーナスが、モルガン・スタンレーなどのライバル企業よりも高い点も、ゴールドマンが就職先として大人気である理由のひとつだろう。

給与とボーナスの年間平均を合計するとゴールドマンのバックオフィスでは、12万2876ドル(約1270万円)稼いでいて「普通」ということになるが、JPモルガンは9万9849ドル(約1032万円)、ウェルス・ファーゴでは7万8714ドル(約813万円)、モルガン・スタンレーは11万7773ドル(約1217万円)が平均だ。

そんなゴールドマンの中でも、最高水準の給与が支払われているのが東京のバックオフィス。次いで香港、オーストラリア(12万7626ドル/約1319万円)、米国(12万ドル/約1240万円)だ。

こうして地域の給与差を見てみると、全体的な支給額ではゴールドマンを下回っているJPモルガンだが、東京では22万9213ドル(約2369万円)、スイスでは20万3570ドル(約2104万円)となっている。

さらにモルガン・スタンレーも地域ごとの年収No.1は、東京(16万4334ドル/約1699万円)であることなどを考慮すると、給与重視で国際大手就職を狙うのであれば、東京が最も理想のロケーションのようだ。( FinTech online編集部

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