日本のベンチャーキャピタル

日本国内にあるVCは、いくつかの種類に分けられる。親会社はなくVC事業を中核事業として行なうVCを「独立系」、銀行や証券会社等の金融機関を親会社としてもつVCは「金融系」、事業会社が自社の戦略のために行なうVCは「コーポレート系」とよばれる。そのほか特化した投資先をもつ「医療系」や「バイオ系」、国立大学が出資する「大学発VC」もある。著名でユニークな活動をする日本のVCとしては、以下の企業がある。

和製VCの草分けにして最大手──株式会社ジャフコ

1973年の創業以来、国内外で累計3,900社に投資し、983社の新規上場に関わってきた、パイオニアとも言うべき独立系VC。創業から関与するインキュベーション投資からベンチャー投資、バイアウト投資まで、企業の成長段階に合わせた投資と支援を行なう。出資者の利益確保を重視する姿勢や、人材発掘のサポートなど投資先企業の価値向上に手厚いことでも知られる。

「ヒト」、「カネ」、「チエ」でベンチャーを支える──グロービス・キャピタル・パートナーズ

積極的に経営に関与する日本初の「経営支援型(ハンズオン型)VC」として1996年に創立された。企業成長に必要な「ヒト(人材)」、「カネ(資金)」、「チエ(経営ノウハウ)」の3つの側面から企業を支える点に特徴がある。ソーシャル・アプリの開発などをするアカツキ、写真の販売・購入サイトを開発/運営するピクスタなど多くの企業に投資して、上場にまで導いている。MBAを取得できる経営大学院の経営や書籍の発行も行なっている。

イスラエルで投資を展開する侍集団──サムライインキュベート

IT業界を中心に、シード/アーリー・ステージにあるベンチャー企業の経営や人事等に積極的に関与して、収益が上がる仕組みを作りだしているVC。2014年には、世界トップクラスのIT技術をもつベンチャーを支援するために、イスラエルに事務所を開所した。コラボレーションを生むために、100社以上のスタートアップ企業やインキュベーター等が集まるカンファレンス「サムライベンチャーサミット」を主催していることでも知られる。

自らの起業経験を活かした投資を展開──フューチャーベンチャーキャピタル

日本ベンチャービジネスの故郷・京都に本社がある独立系VCで、自身もゼロからスタートしたベンチャー企業。投資先が直面する課題を自ら体感しているからこそできる適切な経営支援を軸に、アーリー・ステージ企業への積極的な投資を展開する。国内12か所に拠点を設け、投資先や地方の自治体・金融機関との関係を密にして、きめ細かな支援をしている。

ここに紹介した他にもたくさんのVCが、新たなシーズをもつ企業の発掘に日夜取り組み、イノベーションの創出を支援している。それは経済成長もたらす強力なエンジンの一つと言える。(ZUU online 編集部)

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