20日の安川電機 <6506> を皮切りにスタートした3月期決算銘柄の第2四半期(7-9月期)決算が先週から本格化していますが、決算発表前半戦のピークとなった昨日はTOPIX500採用の3月期決算銘柄に限っても60社以上の企業が決算を発表しています。

そこで早速、昨日の決算をTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に集計してみると、折り返し地点の中間決算ということもあって業績予想の修正に踏み切る企業が昨日も目立ちました。

例えば通期の見通しを引き下げたパナソニック <6752> が大きく売られたほか、通期予想を引き上げながら期待に届かなかったコーセー <4922> も大幅安となっています。

一方で市場の期待を上回る強気の上方修正を行った日本特殊陶業 <5334> が大きく上げたほか、通期予想を据え置いた企業でも上期が会社予想を大きく上回ったきんでん <1944> やウシオ電機 <6925> が買いを集めました。

◆決算集計(10月31日発表分)

◆決算集計(10月31日発表分)2

◆決算集計(10月31日発表分)3

もう一つのヒント

◆明日の決算発表スケジュールは

3月期決算企業の第2四半期決算シーズンが本格化しており今週も決算発表が相次ぎます。そうしたなか明日はマツダ <7261> や富士重工業 <7270> 、三井物産 <8031> などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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