国内旅行保険,旅行保険
(写真=PIXTA)

海外旅行保険と比較すると、あまり馴染みのない国内旅行保険。今までの国内旅行のときに加入したという人はあまり多くないだろうし、加入したという話を聞くこともないだろう。だが、旅行の行き先や目的によっては加入したほうがいい場合がある。

どんなときに国内旅行保険が必要となるのだろうか。今回は国内旅行保険の必要性から加入方法・相場などを詳しく紹介する。

国内旅行に潜む危険

海外旅行に比べて国内旅行においては、危険を感じることはそれほど多くないかもしれない。しかし、旅行先で何をするかによって、国内であっても保険の必要性は高まるのだ。この項では、国内旅行に潜む危険性についてまとめる。ぜひ参考にしてほしい。

アクティブな活動をする場合

旅行の目的がアクティブな活動の場合、事故やけがが起きる可能性がある。例えば、スキー・スノーボード・登山・海水浴・スキューバダイビング・サーフィン・パラグライダー・スカイダイビング・モータースポーツ・バンジージャンプなどだ。

ここに挙げたのは一例だが、この他にもアクティブな活動をする場合には危険を伴うことがある。保険に加入していてよかったと思うことがあるかもしれない。

小さな子供を連れて旅行に行く場合

家族旅行などで小さな子供を連れていくときも、国内旅行保険の必要性は高いといえるだろう。旅行では子供のテンションが上がりやすいこともあり、危険な行動をとることもしばしば。親も慣れない環境では危険を予測しづらいものだ。

子供を注意深く見ているのは当然だが、小さな子供を旅行に連れていくなら、家族全員が対象となる国内旅行保険に加入するのがよいだろう。

国内旅行保険の相場は?

「国内旅行でも保険の必要性が高いことはわかったけど、保険料って高いんじゃないの?」と料金を心配する方もいるかもしれない。しかし、会社によって保険料に差はあるものの、国内旅行保険の保険料は数百円からと安い。

ただし、保険の対象期間は旅行期間中なので、旅行の期間が長くなればなるほど保険料は上がることになる。また、保険のプランもさまざまで、内容によっても料金は上下する。補償金額が多いプランを選べば、その分保険料が高くなるのは国内旅行保険も例外ではない。

おおよその相場は保険会社によって上下するが、日帰りで1000円以下、1週間でも3000円以下、1カ月間の旅行であっても5000円以内に収まるぐらいの金額感である。想像していたよりずっと安いのではないだろうか?

どこで加入するのがいいか

続いては、国内旅行保険の加入方法について説明する。たくさんの保険会社があるのでどこを選べばよいか迷うかもしれないが、国内旅行保険に加入する方法は大きく分けて旅行会社とインターネットの2つの選択肢がある。それぞれの特徴について知っておこう。

旅行会社で加入する

この方法を選択する人が最も多いだろう。大手旅行会社であれば必ずといっていいほど、国内旅行保険の販売を代理で行っている。中には、子会社に損害保険会社があるところも。旅行の申し込みの際、合わせて旅行会社に問い合わせてみるといいだろう。そのように申し込みと一緒に手続きができるのは便利だが、選べる保険プランが少ない可能性があるので注意が必要だ。

インターネットで加入する

インターネットで気に入った保険会社のホームページにアクセスして加入する。特徴は、自分の好みの補償内容・保険料・プランなどを選べることだ。小さな旅行会社だと保険の販売を行っていないこともある。そんなときはインターネットを利用して自分で保険会社を見つけよう。ただし、自分にある程度保険の知識がないと、選ぶのが難しいかもしれない。

国内旅行保険の例

国内旅行保険の販売会社を3つほど紹介しよう。どれも大手の会社なので一度は名前を聞いたことがあるはずだ。

AIU損害保険(AIU保険会社)

国内旅行保険の加入条件は、満18歳以上であること。旅行の60日前から当日まで申し込み可能で、最大1カ月間の旅行までが対象となる。店舗での申し込みのほか、インターネットでの申し込みもできるのでとても便利だ。支払い方法はクレジットカードのみ。

AIU保険会社が他社と異なる点は留守中の盗難補償もしてくれるところで、70万円から80万円の補償特約がついてくる。加えて、飛行機が欠航した場合の補償プランもありがたい。このプランを付加する場合は10日前までの申し込みが必要となる。

au損害保険(au損保)

au損害保険の国内旅行保険は、なんと0歳から74歳まで保険に加入することができる。契約受付期間は90日前から当日までと長いのもうれしい。

補償プランはブロンズ・シルバー・ゴールドの3コースに分かれており、ブロンズコースの保険料は日帰り・1泊2日で262円と破格の安さ。けがでの入院・通院の場合、1日目から補償される。

東京海上日動火災保険(東京海上日動)

スキー・スノボ・釣りなどのアクティブ活動がメインの旅行であれば、東京海上日動の国内旅行保険が注目だ。もしものときのために、救援者費用の補償をオプションで付加することができる。

さらに、手荷物の破損や盗難、賠償責任などの補償もバッチリだ。事故などの連絡を24時間365日受け付けてもらえるのは、大手ならではといったところ。

今まで国内旅行保険にまったく興味がなかった人にも、必要性が伝わったのではないだろうか。アクティブな活動がメインの旅行なら、まず加入したほうがよい。小さな子供と出かける旅行も、思わぬ危険が起きる可能性があるので必須だ。

けがをしてからでは遅い。事前の準備はしっかりとしておくべきである。(ZUU online 編集部)