「噂で買い、事実で売る」典型的なケース
だが、株価は面白い。9月27日の中間上方修正の翌日は1.9%安の3325円、10月17日の通期上方修正の翌日は2.8%安の3085円と株価は逆に下落している。すでに、『君の名は。』の大ヒットによる業績の上方修正は株価に十分に織り込まれていて、実際の上方修正で材料出尽くしとなった可能性が高いとみられる。
株式市場では「噂で買い、事実で売る」「理想買い、現実売り」ということが良くおこる。ポケモンGO で話題になった任天堂 <7974> の株価も、海外でダウンロードが開始されたあと「大人気」の報道で買われ始め、いよいよ日本でもダウンロードが開始される日に一旦ピークアウトした。東宝もその典型例と言えるだろう。株価は「実際の業績発表よりも評判が先行して動く」。これも株式投資の面白さであり、これから投資を始めようとする初心者に学んで頂きたいことの一つである。(ZUU online 編集部)