先月からスタートした3月期決算銘柄の第2四半期決算発表も終わりとなりましたが、決算発表シーズン終盤に決算を発表した銘柄でもアナリストの業績予想や目標株価の見直しもある程度進んだとみられます。
そこで今回は決算集計速報最終版で取り上げた11月10日から14日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に、決算後に2社以上から目標株価引き上げがあったもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかでも目標株価の引き上げが多かったのが東芝 <6502> で、主力のフラッシュメモリーの販売好調や合理化効果から通期の業績予想を上方修正したこともあって決算後に5社が目標株価を引き上げています。
また、同じく通期の業績予想を上方修正した国際石油開発帝石 <1605> では3社が目標株価を引き上げたほか、三菱UFJフィナンシャルグループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> でも2社が目標株価を引き上げています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク】
・
日経平均1万8000円のその先
・
トランプ次期米大統領は、世界の金融業界にプラスなのか
・
今年はあるか、「掉尾の一振」年末に上昇が期待される業種の出遅れ銘柄は?
・
雇用統計は労働市場の着実な引き締まり示す―12月利上げへ前進―
・
今後ドル高が企業業績の下押し要因となる可能性