ポジション
外国為替証拠金取引で差益を得るためには、通貨を「買ってから売る」場合と「売ってから買う」場合があります。この買いから始めた状態をロングポジション、売りから始めた状態をショートポジションを持っているといいます。差金決済は、その特徴から必ず反対売買を行なう必要があるため、ロングの場合はポジションゼロに戻さなければいけませんし、ショートの場合は現物不足という意味を表しますが、これまた不足をポジションゼロに戻さなければいけません。このポジションゼロの状態をスクエアーといいます。
用語がわかったところで12/20/2013の米ドル円のチャートをみてみましょう。この日はロンドンフィクシングにかけて大きく相場が下落しました。104.63から103.86まで下げたわけですが、仮に104.30で売り(ショート)を仕掛け、104.20で買い戻し(スクエアー)した場合を想定します。100万ドル分ショート(売り)したとすると、104.30ー104.20=0.1円となり、10万円の差益となります。
リスク
銀行などで扱う外貨預金を始めるためには、100万ドルの取引を行いたい場合、100万ドルに相当する円資金(1ドル=100円なら、100円×100万ドル=1億円)が必要となります。しかし外国為替証拠金取引では取引に必要となる最低限の証拠金で、100万ドルの取引を行うことができます。外国為替証拠金取引の場合は100万ドル相当を取引するのに原則400万円(2011年8月1日より、個人口座の場合、最大レバレッジ25倍の規制が金融庁より導入)の証拠金を下回らなければその取引を継続することが可能です。この証拠金以上の外貨を取引することができることをレバレッジをかけるといいます。日本語で「てこを利用する」という意味ですが、小さな額で大きな額を動かすことを想像いただければ理解しやすいと思います。
上記の例でいくと、400万円で1億円相当の資金を動かせる訳ですから、レバレッジが大きくなるとリスクも大きくなる事を理解してください。取引業者は、一定の証拠金維持率を割り込んだ時点で、取引継続をするためには追加の証拠金が必要であるというメッセージ(マージンコール)を発し、これにより顧客側が何もアクションをとらなければ強制的にそれ以上損失が膨らまないように反対売買(ロスカット)されることとなります。それ故、証拠金維持率は常に注意を払う必要があります。また対円でのショートボジションを持つ場合、スワップポイントがマイナスとなる事が多く、特に新興国通貨に対してショートボジションを持つ場合には注意が必要です。
マーケットからのメッセージを読取る
序章でも申し上げましたが、為替相場は多くの額が流れるであろう方向を読み、それに対してどのような相場でも利益をだす手段(プロダクト)を持つ事が重要です。相場を読むにはマーケットから発せられるメッセージを瞬時に判断する分析力が必要となります。短期、中期、長期の視点でファンダメンタルズをどう理解するか、またテクニカル分析を用いて、売られ過ぎ、買われ過ぎの指標を頭に入れておく事が重要です。この記事を読まれ、プロダクトを理解された皆様は、是非ファンダメンタルズ分析、及びテクニカル分析を詳しく勉強されることをお勧めいたします。
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