2016年に上昇した銘柄・下落した銘柄は
ではいよいよ上昇した銘柄・下落した銘柄を市場別にご紹介する。以下の表は、市場別に2015年末の終値と2016年12月13日の終値を比較(分割等考慮済み)して上昇率・下落率がそれぞれ大きかった銘柄をまとめたものだ。
◆東証1部
◆東証2部
◆東証マザーズ・ジャスダック
以上のような結果となった。ただ、この結果だけを見てもあまり投資への示唆は得られない。そこで今回は、前年にパフォーマンスが良かった銘柄・悪かった銘柄の翌年のパフォーマンスを調べてみた。具体的には昨年2015年の上昇率が大きかった銘柄、下落率が大きかった銘柄の今年2016年の動向をまとめた(東証1部のみ)。すると、興味深い結果が得られた。
2015年に上昇率が大きかった上位10銘柄を見てみると、2016年も上昇したのはわずか2銘柄にとどまった。さらに下落した8銘柄のうち6銘柄は10%以上の大きな下げとなっている。
反対に2015年に下落率が大きかった10銘柄を見てみると、2016年も下落したのは2銘柄のみで残る8銘柄は上昇している。さらに8銘柄中7銘柄は二桁以上の上昇率だ。もちろん来年も同様の傾向となるかは不透明だが、今年下落率の大きかった銘柄の来年の逆襲に期待するというのも一考に値するかもしれない。
◆東証1部
最後に、ご参考まで2016年1月~11月にマネックス証券で購入した人数が多かった銘柄ランキングをご紹介する。知名度が高く最低購入金額も低いメガバンク2行が上位を占めたほか、時価総額・知名度とも高い自動車各社や電機メーカが上位にランクインしている。また、イオン <8267> やANAホールディングス <9202> といった株主優待が人気の銘柄、グリーンペプタイド <4594> やアンジェスMG <4563> といったバイオ株も多くの方が購入していた。
益嶋 裕
マネックス証券
フィナンシャル・インテリジェンス部マネージャー
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