髙原真由美,利き脳,片づけ術
(写真=The 21 online/髙原真由美(日本ライフオーガナイザー協会代表理事))

自分の「利き脳」に合った片づけ方をしよう!

整理整頓や収納のやり方はいろいろあるものの、やってみると「やりやすい」と感じる方法と「なんだかピンと来ない」と思う方法があるかもしれない。実は人にはそれぞれ、「利き脳」タイプがあり、それによって整理の仕方やモノの配置の仕方が異なってくるのだ。「利き脳」片づけ術について、ライフオーガナイザーの髙原真由美氏に教えていただいた。

まずは、指組み・腕組みで利き脳チェック!

髙原真由美(日本ライフオーガナイザー協会代表理事)2

イラストのような指組みと腕組みを意識せずに自然にやると、下に来る指・腕はどちらだろうか?

→このイラストではそれぞれ「右指」「左腕」が下に来ているので、この人は「右左脳」タイプ。

指組み=インプット
情報を脳に取り込むこと。片づけでは「モノの探し方」。
腕組み=アウトプット
取り込んだ情報を言動で表わすこと。片づけでは、モノの配置や戻し方。

利き脳タイプ別の傾向

◆右右脳タイプ(インプットが右、アウトプットも右)

表現力豊かで優柔不断

感性が鋭く表現力も豊かな、明るいムードメーカー。気分で行動しがちなので、衝動買いでついモノを増やしてしまう傾向あり。しかし一見乱雑なデスクのどこに何があるか、本人だけは把握できていることが多い。

論理的な考え方や、規則に従うことが苦手。細かな分類は面倒に感じ、「使ったモノを元に戻す」といった決まりもつい破りがち。片づけを成功させるには、簡単なルールで、かつ本人の感性に合う空間を作るのがコツ。

◆右左脳タイプ(インプットが右、アウトプットが左)

バランス良いが頑固な面も

ものごとを感覚的に捉え、理論的に表現する右左脳は、協調性と確かな信念を持つ「頼れる人」。ビジュアル重視で、かつ機能性も求める理想家肌。

片づけるときには、頭の中のイメージを現実に落とし込むのにしばしば苦労する。細かい部分にこだわりすぎて途中で嫌になり、投げ出してしまうこともしばしば。「見える部分は美しさ重視、見えない部分は機能性重視」などの工夫が必要となる。

◆左左脳タイプ(インプットが左、アウトプットも左)

冷静・合理的で慎重派

緻密な計画と遂行を得意とする、論理的な思考力の持ち主。ルーティンワークを正確にこなし、周囲からの信頼も厚い。

身の回りにも合理性や機能性を求める。不要なモノは持たない、緻密に分類しラベリングする、などの「王道の片づけ術」への適性は高いが、「広い空間を自由に使う」といったシチュエーションは苦手。片づけの際はまず、分類のシステムをしっかり構築することが欠かせない。

◆左右脳タイプ(インプットが左、アウトプットが右)

マイルール重視で天然型

理論的に思考する一方で、表現は独特。周囲からは「個性的」「不思議」と言われることが多い。じっくり考えてから行動するため、フットワークが重い印象を与えることも。

見た目より中身を重視するので、片づけも機能重視だが、収納方法や分類の基準は一般的なルールと一致しないことが多く、自分なりの方法が見つかるまで試行錯誤が続く。迷ったら「右右脳」の方法を一時的に手本にし、徐々に自分の「ツボ」を見つけるのが近道。